学校などの教育機関でも授業として取り入れられている「マインクラフト」。
将来の受験の選択肢が増えるのであれば、マインクラフトをやらせるのは悪くはないと気になっている方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、あくまでもゲームですから、子どもにも悪影響があるのではないかと気になりますよね。
結論、マインクラフトは教育的効果が高いです!
PC版なら、完全無料でお試しプレイもできちゃいますよ!
ただし、親御さんのサポートやルールが守れないと安全にプレイができない可能性もあります。
使い方を間違えると高額な請求がきたり、お子さんが不適切なコンテンツにさらされてしまうことも考えられるため、注意が必要です。
この記事では、マインクラフトのメリット・デメリットと対策について解説しています。
さらにどんな教育効果があるのかも書いてありますので、最後まで読み進めてみてくださいね。
マインクラフトが頭に良い?特徴と魅力とは
- 必要なアイテムを生成しながら冒険するもよし
- 資材を無条件に使い放題にして建築を楽しむのも良し
- エンダードラゴン(一応ボス的存在)を倒すのも良し
などなど、クリアというものがないので、プレイヤーはやりたいことを自由に決めて遊べます。
また教育版が配信され、学校の授業でもマインクラフトが取り入れられるようになるなど、その教育効果も期待されています。
アイデア次第で自分だけの空間や目標を、好きなだけやり込んで達成できるところが人気の一因です。
マインクラフトが頭に良いとされる7つのメリット
- 集中力アップ
- 創造力が養える
- 論理的思考が身につく
- 問題解決能力が鍛えられる
- PC操作の習得
- コミュニケーション能力が向上
- プログラミング言語が覚えられる
集中力アップ
マインクラフトは、アイテムブロックを積み重ねて家を建てたり、回路を使ってシステムをつくったりするため、細かい操作が必要になります。
例えばブロックを置いて家をつくろうと思ったら、上記画像のように中心の「+」カーソルをブロックの置きたい位置に合わせながら作業していかなくてはなりません。
どんな間取りにしようかなど、頭の中で考えながら指先ではこのような細かい操作を必要とされるため、集中力が増します。
創造力が養える
マインクラフトは、「遊び方が決まっていない」という大きな特徴をもつゲームです。
一応、ラスボス的な位置づけのドラゴンはいるのですが、それを必ず討伐しなければいけない…なんてクリア条件はありません。
そもそも「クリア」自体が設定されていないのです。
- プレイヤーは冒険するも良し
- ボスに挑むのも良し
- クリエイティブに建築だけに専念して大きな街をつくるのも良し
ユーザーが遊び方を自由に考えられるところが面白いところです。
目標を自分で決めて遊べるのなら、工夫次第で何通りもの楽しみ方が考えられますね!
創造次第で学びの幅が無限です
論理的思考が身につく
物事が誤解や矛盾なく伝わるよう、情報を整理して筋道を立てていける力のことです。
マインクラフトでは、回路やコマンドを自由に使ってシステムを作ることができるため、物事が誤解なく伝わるよう論理的思考を鍛えることができますよ。
たとえば「回路を使って自動ドアをつくる」という状況で、「プレイヤーがドアの前に立ったのに自動で扉が開かない…」なんて仕掛けは矛盾していますよね。
そうなった場合、プレイヤーは情報を整理して、どこの回路が間違って組まれてしまったのかを考える必要があります。
このように、試行錯誤を繰り返して正解にたどり着くプロセスが論理的思考を鍛えます。
問題解決能力が鍛えられる
論理的思考を鍛えることにより、問題解決能力も養われます。
自分で課した目標を達成するために、試行錯誤を繰り返すことが自然と行われるからです。
マインクラフトでは、レッドストーンと呼ばれる仮想の電子回路があります。
- 自動ドア
- サトウキビなどの作物を育てると自動で収穫をしてくれる栽培機
- 近づくと自動でライトが点灯するセンサー付きの街灯
など…上記は一例ですが、アイデア次第で複雑なシステムも構築できちゃいます!
このようなシステムをつくるには、レッドストーンの仕組みを理解して、試行錯誤を繰り返しながら解決策を見つけていくことになります。
これなら、問題解決能力も身に付きますよね。
PC操作の習得
PC版でプレイすれば、キーボード操作も習得できちゃいます。
PC版は、キーボードを駆使して操作していくのでキーの文字配列やマウスも自然と覚えられます。
行動パターン | 対応キー | |
---|---|---|
マウス操作 | 攻撃する/壊す | 左クリック |
アイテム使用/ブロック設置 | 右クリック | |
アイテム操作 | アイテムを落とす | Qキー |
持ち物BOX(インベントリ) | Eキー | |
移動操作 | 視点切り替え | F5キー |
ジャンプ/上昇(飛行時) | Spaceキー | |
しのび足/下降(飛行時) | SHIFTキー | |
ダッシュ | Controlキー | |
移動 左 | Aキー | |
移動 右 | Dキー | |
移動 前進 | Wキー | |
移動 後退 | Sキー | |
ホットバー | ホットバー1 | 1 |
ホットバー2 | 2 | |
ホットバー3 | 3 | |
ホットバー4 | 4 | |
ホットバー5 | 5 | |
ホットバー6 | 6 | |
ホットバー7 | 7 | |
ホットバー8 | 8 | |
ホットバー9 | 9 | |
チャット入力 | コマンド | Tキー/Enterキー |
このように、PC版ではキーボードとマウス操作が必須になります。
スマートフォンなどのデバイスが普及し、タッチ操作に慣れている子は多いでしょう。
パソコン操作に慣れ、キーボード入力を身につけるのなら、マインクラフトはおすすめですよ。
コミュニケーション能力が向上
他のユーザーと協力して大規模プロジェクトなどの作品を作ることができます。
- どうしたら自分の意見を相手に受け入れてもらえるのか
- 相手の意図を理解しどうしたら実践していけるのか
など、他のユーザーと意見交換を繰り返し、作品の方向性を決めていかなくてはなりません。
- 「どうやって調べていこうか?」
- 「どんなテーマでつくろうか」
- 「どう表現していこうか?」
などの話し合いは必須でしょう。当然いろいろな意見が出てきますね。
そんな時、相手の意見を受け止めつつ、自分の提案にも賛同してもらうというコミュニケーションスキルは必要不可欠になります。
マインクラフトなら、このような経験もできますね。
プログラミング言語が覚えられる
JavaScriptやPythonといったプログラミング言語を使用して、マインクラフトを操作することもできます。
また、教育版ではプログラミングの基礎環境が用意されています。
Java版 | MOD(外部データ)を導入して、Pythonなどのプログラミング学習が可能 |
---|---|
教育版 | コードビルダーというプログラミングの基礎学習を支援してくれる機能がある |
書店に行けば、小学生向けのマインクラフトで学べるプログラミング言語の本なども出ていますよ。
プログラミング言語を使った簡単なコードを書いたり、プログラムを作成したりする能力は、ゲーム開発やアプリ開発などのベースになります。
将来の職業選択の幅も広がるでしょう。
マインクラフトは頭が良くなる?デメリットと対策
- 長時間プレイのリスク
- 課金トラブルの可能性
- ユーザー同士のトラブル
長時間プレイのリスク
マインクラフトは、1~2時間作業したところで終わりがないので、時間を忘れて没頭しやすいです。
集中するのは良いことですが、夕飯の時間になっても終わらせられなかったり、夜更かしの原因になったりしてしまうのは生活リズムも狂ってしまい困りますよね。
- ゲームの利用時間を決める
- ゲーム以外にやらなくてはいけないことは優先して終わらせる
- 休憩をはさみながらプレイする
など、親御さんとお子さんの間でゲームの利用ルールをよく確認しておく必要があります。
お子さんと一緒にルールを話し合うのも良いですね。
クリアがないからこそ一気に進めるのではなく、時間をかけて少しずつコツコツと進めていくゲームである…という意識をお子さんにも持ってもらいましょう。
マインクラフトは、使い方を間違えなければ目標の達成感も味わえますし、お子さんの自己肯定感にもつながるので上手に利用していきましょう!
課金トラブルの可能性
子どもが親御さんの知らないうちに、ゲーム内のアイテム購入などをしてしまい請求がきた際に発覚するということがあります。
マインクラフトの統合版では、マーケットプレイスという追加コンテンツを購入できる項目があります。
- 新しいアイテムの追加購入
- スキン(キャラクターの見た目を変える)の購入
- リソースパック(アイテムやブロックの見た目を変えるなど)の購入
など、一部ですが上記のようなものが購入可能になります。
本人も気づかないうちに無料だと思って、購入を繰り返してしまっていたなんてケースもありますので、お子さんのゲーム内での行動を監視しておく必要があるでしょう。
保護者がアカウントの課金項目に使用制限をかけることが可能です。
クレジットカードの情報をページに登録しないでおいたり、課金する場合はコンビニなどで売っているギフトカードで上限を決めて使用させる手もあります。
親御さんの監視下で、勝手に支払いが実行されないよう制限して利用するようにしましょう。
ユーザー同士のトラブル
世界中の不特定多数のプレイヤーとの交流が可能になり、トラブルが起こる可能性もあります。
マインクラフトは不特定多数のプレイヤーとマルチプレイが可能なため、中には悪質なプレイヤーもいるからです。
たとえば、コメント欄で誹謗中傷をしてきたり、建物を破壊してきたりするプレイヤーもいます。
要注意なのは、個人情報を聞いてきたり、実際に会うことを提案してくるケースです。
不特定多数…しかも世界中なので、色々な人がいますよね…( 一一)
不適切なコメント対策としては、コメントを非表示にしてしまうことも可能です。
しかし不安であれば、学校の友達や顔見知りの友達とのみマルチプレイをするというルールにしてしまうのが良いかと思います。
また、オンライン上での個人情報をさらす危険性などは、日頃から親御さんとお子さんとの間で話し合っておく必要があるでしょう。
マインクラフトが頭に良いとされる教育的効果
- 空間認知能力が向上する
- 歴史や文化が学べる
- 化学実験ができる
- コンピュータリテラシーの向上
空間認知能力が向上する
マインクラフトにはx,y,z座標があり、位置や方向を確認する手段になっています。
一見、平面に見えますが、3Dです。
- x座標は東西の距離
- z座標は南北の距離
- y座標は高さ
たとえばマインクラフトでは、「ブランチマイニング」という採掘方法があります。
鉱石の特性を活かして、少ない掘削で効率的に採掘をしていくというものです。
鉱石によっては分布しやすい高さの座標があるので、プレイヤーは空間を意識しながら以下のように掘り進めていきます。
- 欲しい鉱石の分布層まで、掘り下げる
- 拠点をつくる
- そこから2~3マス間隔を空けて直線に掘り進めていく
このように、x座標、z座標、y座標を自然に意識しながらプレイすることで、空間認知能力が鍛えられるでしょう。
歴史や文化が学べる
マインクラフトでは、実在する建築物や歴史的な出来事の体験を通じて、時代背景や人々の生活を体験することができます。
教科書上の文面だけでは分からないことも、3Dで再現されていれば視覚的にも理解しやすくなりますね。
たとえば教育版マインクラフトでは、ポンペイやワシントンD.Cを再現したワールドがあります。
かなり本格的につくられているので、散策するだけでも興味をそそられるでしょう。
そこから、時代背景や政治などにも興味が派生していくかもしれませんね。
マインクラフトを活用して、歴史や文化に関心を持ってくれるきっかけになればいいですね。
化学実験ができる
マインクラフトでは、アイテムの中に元素記号ブロックや化合物作成器、実験テーブルなどがあり化学実験を体験できるようになっています。
- 風船
- 手持ち花火
- ケミカルライト
- 強化ガラス
などを作ることが可能になっています。(上記例は一部です)
たとえば手持ち花火では、「炎色反応」について学ぶことができます。
必要な化合物を生成してクラフトしていくことで、どのような仕組みで色が変わるのかを体験することができますよ。
マインクラフトで学ぶ際はぜひお子さんと一緒に試してみたいですね。
コンピュータリテラシーの向上
プログラミングの基礎学習はもちろんのこと、基本的なコンピュータ操作も学ぶことができます。
特に、PythonやJavaScriptといったプログラミング言語でコードを書けるようになったり、MODと言われる追加コンテンツを導入する手順を覚えたりできれば、コンピュータにかなり詳しくなるでしょう。
小学校でも必修化しているプログラミングの入門として利用するのもオススメです。
より頭が良くなるマインクラフト教育版
- 通常版と教育版の違い
- 教育版で学べる内容
通常版と教育版の違い
マインクラフト教育版は学習に特化したワールドが豊富です。
もともと教育機関向けにつくられたものだからです。
SDGsや民族生活、時代背景などを学べるコンテンツが充実しているのが特徴です。
下記に通常版(統合版)との違いを比較してみました。
通常版(統合版) | 教育版 | |
---|---|---|
プログラミング環境 (コードビルダー) | ||
アカウント購入 | 買い切り | 年単位でのライセンス購入が必要 |
特徴 | 対応デバイスが多い | 学習に特化したコンテンツが多い |
このように、基盤は同じ「マインクラフト」でも、内容に多少の違いがあります。
そのため、マルチプレイを楽しみたいという子は通常版(統合版)を、学びのあるプレイを楽しみたいという子は教育版をおすすめします。
マインクラフト教育版についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてくださいね。
教育版で学べる内容
- 算数
- 情報
- 歴史や文化
- 環境と持続可能性
- 英語
このようなものが学べます。
教育版は、学校などの教育機関で使うことが想定されているため、学習に特化したワールドがたくさんあるのです。
教育版マインクラフトで特徴的なのが、「コードビルダー」というプログラミングの初期学習が可能なプログラムが基本内臓されていることです。
コードビルダーの操作方法には大きく2つに分けられており、
- 命令ブロックを組み合わせてコードを書いていく「MakeCode」→初心者向け
- Pythonなどのプログラミング言語を使用してコードを書いていく→上級者向け
の方法がありますので、お好みで選択が可能です。
教育版マインクラフトに興味のある方は、下記の記事のQ&Aに個人ライセンス購入の手順をまとめてありますので、覗いてみてくださいね。
【マインクラフトで頭が良くなる】学べるおすすめ教室
- マインクラフトでプログラミングが学べる教室
- 全国展開していて教室数が多く、無料体験ができる
- 送迎の負担を減らすために、オンラインでも対応してくれる
このような条件に近い教室を下記のグラフにまとめてみました!
教室名 | |||||
---|---|---|---|---|---|
対象年齢 | 小学生~ | 小学生~ (2年生~推奨) | 小学生~ (1年生~推奨) | 6歳以上~ | 小学生~ |
入会金 | なし | 各教室により異なる | ¥11,000 (バック・バインダー代¥2,420) | ¥11,000 (家庭教師は¥22,000) | 各教室により異なる |
月謝 | ¥3,980~ (年間分割プランの場合) | ¥9,900~ (各教室により異なる) | ¥10,560 (教材費¥660含む) | ¥11,000~ (コースにより変動あり) | 各教室により異なる |
学習スタイル | オンライン | 個別指導 オンライン | 集団指導 (少人数制) | 集団指導 (少人数制) 個別指導 オンライン | 集団指導 (少人数制) |
無料体験 | 体験する | 体験する | 体験する | 体験する | 体験する |
よくある質問
マインクラフトで頭が良くなる実態まとめ
あらためて結論をまとめると、マインクラフトは頭が良くなります!
とはいえ、メリットだけではなくデメリットもあるので、きちんと把握することが重要です。
メリット | デメリット | 教育的効果 |
---|---|---|
集中力アップ 創造力次第で無限の学び 論理的思考 問題解決能力 PC操作の習得 コミュニケーション能力 プログラミング言語 | 長時間プレイのリスク 課金トラブルの可能性 ユーザー同士のトラブル | 空間認知能力 歴史や文化 化学実験 コンピュータリテラシーの向上 |